DEVELOPMENT

≪Z900RS、Z900RS/CAFE専用サブフレーム≫の開発

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バイクに乗る爽快感は、「人馬一体」とも言えるフィーリングによるところが大きいのではないでしょうか。

そしてその爽快感と比例して転倒のリスクも僅かながら上昇します。

 

その際に愛車のダメージを最小限に抑えるためのパーツ群は、いわゆる「攻める」ライダーにとっては必須でありながら「意外に選択肢が少ない」というものも少なからず存在します。

 

今回ARCHIがご提案する≪Z900RS、Z900RS/CAFE専用サブフレーム≫もそのカテゴリーに入る商品のひとつとして開発が始まりました。

 

”Z900RSのサブフレーム”というお題で市場を見渡した時に、開発チームが提起した問題点は次の2点。

1)そもそも選択肢が非常に少ない

2)削り出しの煌びやかな製品が無い

ならば2)を内包した製品を開発・リリースすることで900RSのカスタマイズのステップアップを図れると考えました。

 

そこで、まずは「削り出し」をメインテーマにデザインプランを起こすことから始めます。

漠然とデザインをしても仕方がないので、必要な機能・性能について詳細を詰めました。構想に上がってきたのは

・「ハニカム」シリーズとしての一体感を生み出すためのパターンを組み入れること

・削り出しの魅力が伝わるようなデザインにまとめること

・シリンダーヘッドをプロテクトする十分な機能・性能を持ち合わせる事

・Kawasaki純正のエンジンガードとの併用が可能であり、かつ両立するデザインであること

これらの項目です。3Dによるシミュレーションと3Dプリンターによるテストを重ね、2次元では捉えきれなかったいくつかの問題をトライ&エラーで解消し、徐々に完成形に近づける作業を繰り返します。

 

パーツ単体を見ると問題と認識されなかった課題として、シリンダーヘッドとフレームそれにマウントブラケット等とのバランスラインがあります。

先ずシリンダーヘッドは、シルバーのフィンが目立つ仕上がりになっています。

このフィンが織りなすラインとサブフレームのラインが平行になれば、視覚的な一体感は非常に高いものとなります。

同じように、フレームのラインとサブフレーム後部のラインが平行になるよう微調整を行いました。

 

また、当初は一体成型でのパーツ開発も構想にありましたが、カラーを含む3段構造とする事でよりシャープに、無駄のないクリアランスを確保する事が可能となり、結果全体としてより高い車両との一体感を生み出すことになりました。

 

「ハニカムシリーズとしての統一感」が出るかどうか。全パーツを組み合わせて印象を確認しました。

これまでに積み上げてきたハニカムシリーズが、ARCHIとしての個性を如何なく発揮しています。

 

あと、純正エンジンガードとのバランスも最高です。それでは

・ノーマル→サブフレーム有→エンジンガード有

で比較してみましょう。

 

<サブフレーム無し>

 

<サブフレーム有り>

 

<純正エンジンガード付き>

 

せっかくなので、全景も同じ順で並べてみました。

 

取付はボルトオンで簡易かつ堅牢、そしてそのままでも、純正エンジンガードを絡めても破綻のない美しいデザインと圧倒的な存在感を放つ≪Z900RS、Z900RS/CAFE専用サブフレーム≫は今秋の発売予定です!

 

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