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≪Z900RS専用 タンクキャップリングの開発≫

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ネイキッドバイクにとってガソリンタンクは最も注目されるデザインです。

またバイクに跨ればメーター廻りの次に目につく場所なので様々なアプローチが考えられる中、ARCHIは「タンクキャップはそのまま使用できる状態を保ち、かつ美しくカッコ良くなる」と言うテーマで挑みました。

 

「タンクキャップ」という概念で探してみれば各社からクイックキャップなど様々な専用品が提案されているものの、イマイチ不安感をぬぐえない鍵を備え付けたキャップはありません。

 

当初キー付きキャップの構想も考えましたがキャップそのものよりキャップをいかに美しく見せるかと言う問いに対し、

・タンクキャップの周辺をドレスアップする

・アクセントはハニカムデザインを盛り込む

・平坦な構成ではなく、立体的なデザインを採用する

の3点を軸として開発を進めました。

 

 

ノーマルのタンクキャップを見ると、タンク上部に埋め込まれるようにフラットなリングがキャップカバーの外周に固定されています。

 

正直このままのスペースだけではデザイン要素を盛り込む余地がないため、外周と高さを拡張します。

拡張の目安はタンクとの境目が内部に向かって落ち込み始める寸前のラインと設定しました。イメージを赤く塗ってみるとこんな感じです。

 

次にデザインを考案します。シリーズ化されているハニカムデザインを外周に施し一段落ちた手前のヒンジ部分にARCHIのロゴをあしらいました。

当初ARCHIロゴは削り込みを検討していたのですが、試作の段階で「掘り込みでは高級感に欠け安っぽくなる」という結論になり、浮彫で表現する事にしました。些細な部分ですが、惜しみなく手間とコストを掛け作り込みにこだわったワンシーンです。

 

タンクへのフィット感もプロトタイプを取り付けながら幅や角度、それにクリアランスなど様々な課題を検討し、最もティアドロップタンクとの一体感と収まりの良い形状を練り直します。

 

タンクキャップの開閉にも問題が無いか、一連の動作を丁寧に解析しながら最適解を探します。

 

そして微調整を繰り返し、ほぼ製品版と言えるモデルが仕上がりました。これまでの課題がクリアされているかどうか、最終の取付テストを行います。

結果は上々、イメージ通りの仕上がりです!

 

Z900RS専用タンクキャップリングはシルバー・ブラック・ゴールドの3色展開で2023年2月末の発売予定。ご予約は下記より承ります!

 

≪シルバーモデル≫

≪ブラックモデル≫

≪ゴールドモデル≫